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星の指輪
今年ももうすぐホワイトデーがやって来る。
彼はいったいどんなプレゼントを用意してくれるんだろう……。
私はそれをとても楽しみにしている。
去年のホワイトデー、私は彼からの意外なプレゼントに驚かされたが、同時にとても嬉しかった。
なぜなら、そのとき彼は私に、香水とバラの花をプレゼントしてくれたからだ。
その香水は私がずっと前から欲しくて、でも手に入れられなかったものだった。
そしてバラの花……彼が花をプレゼントしてくれるなんて、私は思ってもみなかった。
今年のバレンタインデーに、私は彼にハート型のチョコレートを贈った。
そしてその時に彼にこう言った。
「ホワイトデーのお返し、楽しみにしてるからね!」
それに対して彼は、
「うん、そうだね。またなんか考えとくよ。ありふれたものじゃあ面白くないしな」
と言って笑っていた。
そしてホワイトデーの当日……。
彼は仕事で遅くなったので、私たちは約束の時間よりだいぶ遅れてから会うことになった。
私に会うなり彼は、
「遅くなってごめん。お腹空いたからなんか食べに行こうよ」
と言って、私を中華料理店に連れていってくれた。
私は食事をしながら、彼がいつホワイトデーのプレゼントをくれるのか心待ちにしていたが、彼は一向にそういうそぶりを見せなかった。
そして、食事が終わって店を出ると、彼は、
「ちょっとベイエリアまでドライブしようよ。今夜はよく晴れてるから星がきれいに見えるよ」
と言って、私を乗せて車を走らせた。
(彼はいったい何を考えているんだろう)
私は車の中で困惑していた。彼がプレゼントを忘れるわけはないし、たとえ忘れたとしても、そのことを一言言ってくれるはずだ。
でも、相変わらず彼はプレゼントのことは何も言わなかった。
しかし、ベイエリアに着いて車から降りると、彼はやっと私に言ってくれた。
「ホワイトデーのお返しに、あれを君にプレゼントするよ」
そう言って彼が指さしていたものは、夜空に輝いている星だった。
「あの星に君の名前を付けて登録する。そうすればあの星は、永遠に君のものだ」
彼はそう言って微笑んだ。そして続けて、
「あの星を指輪にして君にプレゼントするよ」と言った。
そのあと彼が私に差し出したもの……それはその星のように優しく輝いているダイヤの指輪だった。
私はまた今年も彼に驚かされた。でも、それ以上にとても心の中が温かくなった。
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